タンクデザイン一覧

梅に山雀

価格 150,000円
作家 -

梅に山雀 ギャラリー

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【トイレタンク 「梅に山雀」】
作者は茶道具などを手掛ける京焼絵付け師が精魂込めて描いています。
普段は抹茶茶碗や香炉の複雑の曲面など、制約された器面に絵付けをします。
このトイレタンクへの絵付けはおの制約から解放され、タンクの面を蓋から側面まで大きなキャンパスとして、はみ出さんばかりに伸び伸び描かれています。

まるで今にも動き出しそうな、生命力溢れる山雀(やまがら)、甘い香りの漂ってきそうな紅梅、細くてもピンと立ち上がる先端の枝、生き生きと描かれたこれらの表現は、京焼の絵付け師の技量を推し量るに充分と言えます。

※山雀は日本全国に生息し、平安時代には飼育もされていた文献が遺されています。本来は日本の伝統的な図案「梅にうぐいす」ですが、もっと身近な山雀(ヤマガラ)を描く事によって庶民的なのどかな情景を表現しています。

※梅の花は厳しい寒さの中でも真っ先に春の知らせを伝えてくれることから、大変縁起の良い花として季節問わず大切にされてきました。古代中国に由来するとされていますが、遣唐使によって伝わり、奈良時代には貴族の間で流行し、庭園などに植えられました。この時代は花見といえば桜ではなく梅の花見、だったとされるほど愛されていたとされています。

このトイレタンクは京焼・清水焼の上絵技術を使って絵付けされています。

【京焼・清水焼】
京焼・清水焼とは京焼の伝統技法、意匠を受け継ぎ、手造り・手描きによって生産される陶磁器を呼びます。

千年にわたる王朝文化に彩られた京の都では、貴族や茶人達により、もてなしの器、嗜好品として、様々な種類の器が求められました。その要望に応える為、京焼は日本各地のみならず中国大陸・朝鮮半島などからも意匠・技術を取り入れてきました。

優れたデザイン性と高度な技術を受け継ぐ為、今日でも手造り手描きによって一つ一つ丁寧に作られております。